平成18年2月定例会連合委員会 代表質問 3月1日


◆石井修委員
自由民主党を代表いたしまして、連合委員会の質問をさせていただきます。私は主に危機管理体制につい
て質問をさせていただきたいと思っておりますが、知事が今定例会の冒頭の提案理由説明で、上杉鷹山の
事例を引用して、米沢藩の再建は鷹山という藩主の情熱を藩全体で共有できたこととして、それに倣って
全力で県政に当たるという決意を示したように受け取れました。正になせば成るなさねば成らない何事も
ならぬは人のなさぬなりけりという藩政改革が成功したことも、藩主の改革をよく理解し、実行した様々
な部下はいたようでありますけれども、特に莅戸義政(のぞきよしまさ)という家老です。有能な部下が
いたから成功したというふうに文献ではあります。
  また、たまたまテレビを見ておりましたら、信州の松代藩の恩田杢(おんだもく)の番組をやってお
りました。正に恩田杢自身は今後一切うそはつかないと。武士といっても行政をやったわけですから、う
そはつかないと。飯と汁しか食べないと、木綿しか着ないと。木綿しか着ないというわけではなくて、持
っていた絹の着物も別に投げたわけではありませんで、それも着たようでありますけれども。正に自分を
犠牲にして藩の改革をよく理解して、実行したというかたがたがいたからこそ、予算があるないにかかわ
らず、藩の武士がそういう意識にならないと、改革の前進はできないという例だと理解をしております。
  知事の考えをよく理解して、知事が必要とする情報処理あるいはそれを作成できる職員の養成、配置
が非常に重要であると思いますし、またそのためには日ごろから自分の考えを理解してもらうべく、知事
自身も努力をしなくてはならないと思っておりますけれども、御所見をお伺いしたいと思います。適材適
所の配置と意識の向上、特に知事との意思の疎通の確保ということです。人の管理、運用をうまく行うこ
とこそ、この新潟県の県行政の在るべき姿であり、正に知事に課せられた手腕というふうに考えておりま
すけれども、御所見をお伺いしたいと思います。

◎知事
今、引用していただきました歴史上の偉人、それから古今東西、組織として成功していくための一つの要
点というものの御助言を頂いたというふうに受け止めております。委員の念頭にある事情というものは、
私も十分に承知をいたしております。今後ますます精進をいたしまして、そしてまた考え方を組織全体で
共有をし、県民に愛される新潟県庁になるよう全力を尽くしてまいりたいと考えております。

◆石井修委員
私はこの間、地域振興局へまいりまして、3階建てでありますけれども、1階の階段を上って行きました
ら踊り場があり、職員の皆さんの掲示板がございました。知事にも見ていただきたいということで、事前
にお渡ししてありますが、頭を上げて階段を上りましたら非常によいことが書いてありました。まじめな
人、頑張る人、責任感の強い人、仲間思いの人、義理堅い人、正直な人、職員組合にしては素晴らしい標
語を出してやっていると思いましたら、すぐその下に、そんな人ほど損をしていると書いてあるのです。
今冒頭お聞きをしたことと 180度全く逆のポスターでないかと。上の部分はすごいと思った途端に、一番
下の欄でびっくりして、一体何をやっているのだと受け止めました。知事は職員が業務を遂行していくう
えにおいて、こんな考え方で果たしていいと思っているのですか。またこんな問題はこれからどう引きず
っていくのか、どう対応されるのか。基本的な問題でありますので、ここをまずお伺いをしておきたいと
思います。

◎知事
委員から事前にポスターの写しをちょうだいいたしまして、まじまじと拝見をさせていただきました。委
員御指摘の件は、職員団体が掲示板に張り出しました連合のポスターということだと思うのですが、この
一番下に労働基準法違反の不払い残業を撲滅しようということでございまして、官民問わず不払い残業を
無くそうという一般的な内容の啓発のポスターであるというふうに認識をいたしております。
  いずれにいたしましても、まじめな人、頑張る人、責任感の強い人、仲間思いの人、義理堅い人、正
直な人といった人が報われるような組織運営にならなくてはいけないと思っております。頑張る人が報わ
れるような評価制度、また給与体系の構築に努めてまいりたいと考えております。

◆石井修委員
一番下のそんな人ほど損をしているという言葉が出ないような体制を是非作っていただきたいと思ってお
ります。上の標語は感心をいたしました。是非県職員全体、拳拳服膺(けんけんふくよう)をしてやって
いただきたいと思っております。
  次に防災関連についてでありますけれども、一昨年の新潟県中越大震災において、知事も当選をされ
25日の零時零分から知事になったわけですが、23日午後5時56分を6時として、翌日の24時間を入れると
約30時間であり、世に言う空白の30時間ということでありますが、就任前から個人的な活動を展開された
ことでありますから、十分承知のことと思います。また昨年東京都の石原都知事は防災訓練において、都
の職員の参集状況が余りにひどいということで、職員の処分にまで発展しているというふうに聞いており
ます。そこで、先般災害の図上訓練をしたそうでありますが、その評価を踏まえた今後の対応について、
さらに、実態に即応するための事前連絡なしの夜間訓練等も必要と考えますが、知事が経験されたことや
石原都知事の発言を踏まえて、知事の御所見をお伺いするとともに、常に有事に即する体制を維持するた
めに、知事をはじめとする職員の意識の高揚と持続、実践に即した訓練や必要かつ十分で効率的な人員配
置が必要であると考えますし、併せて県民の安全と安心の確保という観点から、危機管理に対する知事の
決意をお伺いしたいと思います。

◎知事
御指摘の点を順次お答えさせていただきます。まず先般実施をいたしました図上訓練についてでございま
す。これまで県の防災訓練というものは、いわゆるデモンストレーション型と言いますか、事前にだれが
どう展開するかが決まっていた、例えばヘリコプターが飛んできたり、実際に緊急車輌が出動し、本部は
それを見ているというような訓練が多かったと認識をいたしております。ただ災害は、これも委員御指摘
のとおり、いつどんな形で襲ってくるか分かりません。土砂崩れかもしれない、雪崩かもしれない、津波
かもしれない、水害かもしれない、地震かもしれない、噴火かもしれないということでございます。そう
いった場合に状況が分からない中でどう対応するかということを、常日ごろから訓練しておくことが必要
です。特に県庁組織は平時の行政機関ということでございまして、例えば内部の意思決定も上司を飛ばし
て報告をすると上司が私は聞いていないという話になるわけですが、非常時の組織原理は逆で、上司がい
なければ飛ばせというものが原理原則になるわけです。訓練をしていなければ対応できないというものが
現実であろうと思っております。
  そういった中で臨機応変な対応能力、何が起きているか分からない事態で状態を把握していくという
訓練を、本県では初めて実施をしたということでございます。訓練参加者の意識、判断能力の向上、本部
機能の検証など有意義であったという認識をいたしております。
  次に、これは災害対応訓練ということでございます。中越大震災も土曜日の夕刻という通常業務でな
い時間帯に発生いたしております。即応能力を高めるための緊急呼出訓練を実施していきたいと考えてお
ります。さらに有事に対応し得る体制の維持と危機管理に対する決意についてでございますが、やはり災
害というものは一回ごとに顔が違うということでございますし、平時にやっていない事柄は緊急時も対応
できないということが危機管理の専門家で指摘をされております。実際、兵庫県の対応能力は極めて高い
ということを中越大震災の際には改めて認識をいたしましたけれども、兵庫県庁の中で二重辞令になって
いるそうです。平時の役職のほかに非常時、自分が何をするかということが事前に決められているという
ことでございます。中越大震災に対応したNPOグループの中には、兵庫県豊岡町で水害が発生し、豊岡
町に向かって移動している途中で中越大震災が発生して、引き返してこちらに来ているという事態も発生
いたしております。そういった中で、本県に部長級の危機管理の経験者を常駐として送っていただいたと
いうことは、正に兵庫県の危機管理能力の高さということを見せつけられた思いで一杯でございます。そ
ういう教訓も踏まえまして、災害対策本部要員は通常の辞令のほかに取りまとめをしている最中ですが、
4月以降二重辞令にするというようなことで、即応能力を高めてまいりたいと思っております。
  また県民の安全と安心を確保するということは、やはり地方自治体の一番重要な任務の一つであると
いうふうに考えております。防災立県の確立に向けまして、防災危機管理戦略の策定や危機管理防災セン
ターの整備など危機管理施策の充実、体制の強化に力を尽くしていきたいと考えております。

◆石井修委員
中越大震災の際に、県庁の大食堂の反対側に一室ございますが、あそこが対策本部でした。最初のころは
あの部屋で間に合っていたようでありますけれども、炊き出しあるいは飲料水の供給、陸上自衛隊、特に
第12旅団長が来てから自衛隊の人数も増えましたので、あの部屋では間に合わなくなりました。私ども議
会棟の通路はもちろん議会棟のすぐそこの部屋まで使っておりまして、廊下も全部配線をされていました。
私はこちら側しか見ておりませんけれども、その他の場所でも同じようなことがあったのではないかと思
います。そうなりますと、ああいう現場を私も目の当たりにしまして、やはり何か万が一の場合には即応
体制を執ることが必要であると感じました。不必要と言うかもしれませんし、費用対効果という言葉を言
われるかもしれませんが、費用対効果だけではない、県民の安心・安全をということになれば、万が一の
ために行政は何をするのだという、遅れてはどうにもならないわけでありますから、そういうために費用
対効果ということだけではなくて、きちっとしたものを作っていかなくてはならないのではないか。それ
が県民に対する安心のPRだと思います。
  そういう意味で、危機管理防災センターの調査費か何かを予算に計上しているようでありますけれど
も、早急にその概要を示すべきであり、建設に早く着手をしていただきたい。震災後何もないかと思って
いたら今年の1月6日、7日、地元よりも東京のテレビのキー局が先に騒ぎまして、もうすごい雪だとい
うことで入ってきたものですから、地元としても戸惑った点もあると思いますけれども、予定をしていな
い大変な雪害、豪雪があったわけであります。それに対してはそんなに大きい部屋は要らないかもしれま
せんけれども、私はやはり危機管理防災センターの建設というものは必要だろうと思います。具体的に建
設地をどこにするのか、いつ決めるのか、完成はいつごろなのかということを聞いておきたいと思ってお
りますが、指揮・命令をする指揮所というものが、常時例えば知事にしましても、副知事にしましても、
総務部長にしましても、特に危機管理監は1キロメートルも2キロメートルも離れた所でできるわけがあ
りませんから、そういう位置というものも必要でしょうし、規模も必要でしょうし、もし今知事の頭の中
にそういうものが入っているとするならばお聞かせを頂きたいと思います。

◎知事
危機管理防災センターの役割でございますが、非常時に果たす役割は極めて大きいと認識いたしておりま
す。委員御指摘の大雪のほかに、昨年末の停電もございました。県庁全体が停電をして、県警察機能にも
影響が及ぶおそれがあったと、さらに定例会も真っ暗で寒い中で開催をするということになったというこ
とで、これはやはり危機管理能力の甘さということを率直におわび申し上げたいと思っております。そし
てこれはいざというときの地震に備え、どう強化できるものがあるのか。そしてまた、水害が来ても水没
しないで機能を維持できるのかどうか。やはり電源、通信、一定の食料さらには仮眠を取るようなスペー
スも含めてなければ、司令塔としての役割を果たせないであろうと思っております。また余り遠くにあっ
て、駆けつけることができないというような場所にあっても困ると考えております。
  兵庫県の県庁を見せていただきました。本庁庁舎と通路でつながっていました。官邸の危機管理セン
ターも首相官邸の中にあるわけです。そうするとどこにあるべきかということになると、やはり県庁の敷
地内ということが要件としては必要であろうと考えております。今検討しておりますのは、県庁西回路北
側ということを中心に検討を進めているところでございます。来年度予算案にも盛らせていただいており
ます。新年度に建物の基本設計等を行いまして、できるだけ早く建設に着手したいと考えております。

◆石井修委員
次に、あの中越大震災の際に知事と旧山古志村の村長が、夜中に電話が通じたわけですけれどもあれは偶
然です。我が党の幹事長の星野委員がたまたま旧山古志村の村長の携帯電話の電話番号を知っていたとい
うことで、星野委員に仲介していただいて旧山古志村長に知事が連絡取れたということでありましたけれ
ども、正に私はこういう災害現場の情報やデータ、県庁内の各部所や市町村がリアルタイムで状況を共有
できることが重要であると思います。そのために衛星を利用した通信手段等の整備が有効であると考えま
す。また中越大震災を踏まえて、非常時には特に県のトップである知事と、末端の自治体の首長である市
町村長との間のホットラインというものは、非常に重要な問題であろうと思っております。連絡が取れる
ことは非常に重要であると思いますので、こういうふうな方法というものも知事は考えておられるのか、
この一点だけまずお聞きをしておきたいと思います。

◎知事
震災発生直後のことを思い出しますと、これも委員御指摘のとおり、それぞれの現場におられる首長と直
接話をするということは大変重要であると認識いたしております。当時の山古志村長は、壊滅状況である
ということを近隣の町長にお話をして、県にSOSを出してくれという依頼をされたそうです。連絡をし
た当の町長にお話を伺ったところ、県庁には伝えたが、ただだれに伝えたかは分からないということで、
受け側の県庁の中で調べてみますと、受信をした記録がないということになっているわけであります。そ
うするとやはり現場の状況を一番よく知る人と最終判断をする災害対策本部長がホットラインを持ってい
るということは、住民の皆様の命と安全を守るというために、極めて重要なことであると思っております。
現場の状況が把握できたればこそ、また迅速な対応につながるような情報連絡を国ともすることができた
ということだと思っております。
  ホットラインの確保というものは、これはどうしても必要です。衛星通信がいいのか、それとも非常
時優先通信携帯電話という形がいいのか。少なくとも連絡先というものは常時把握をしている必要があり
ます。現在私の携帯は非常時優先携帯電話にしてもらっておりまして、それぞれの機関のトップの電話番
号を入力してあります。ワンタッチで発信できるような状況になっているわけでありますけれども、その
ような一定の範囲の人が、それぞれの対応相手との間で連絡を取れるような体制を構築する必要があると
いうふうに認識をいたしております。具体的な機能につきましては、現在構想をまとめている最中でござ
いますので、これがまとまった後に公表して、御意見を改めてちょうだいしたいと考えております。
  いずれにいたしましても、避難指示、避難勧告、避難準備情報を発動する権限は市町村長にございま
す。この市町村長が正しい判断をできるように情報提供をしっかりしていく体制。広域自治体としての県
の役割は極めて重大だと思っておりますので、委員の御指摘をしっかり肝に銘じて、今後対応を進めてま
いりたいと考えております。

◆石井修委員
万が一の場合ということは一番大事でありますので、体制を整えたり考えがしっかりまとまったら、是非
早めに県民に公表していただきたいと思っているところであります。
  次に、教育長にお話をお伺いしたいわけですけれども、地震、災害を受けての質問でありますけれど
も、学校校舎の耐震性の確保についてお伺いをいたしたいと思います。生徒、児童だけでなくて、学校は
よく避難所に使われますし、平成17年6月27日の水害では、私ども新発田市は小学校を三つ避難所にしま
して、千八百二十数名の避難をさせました。ですから学校というものは避難所に指定されていなくても、
生徒、児童だけではなく、災害時には住民の避難所ともなることが多くあるわけであります。今日時点に
おいて、耐震補強工事が終了しておらず、10年かかる予定と聞いておりますけれども、将来本県を担って
いく生徒、児童の命の尊さについてはどのように考えるのか。ここは一番大事なところだと思うのです。
大規模であろうと小規模であろうと、古い校舎であろうと新しい校舎であろうと、私は子供たちの命の重
さは一人一人みんな一緒だろうと思います。予算上の理由でどの学校を一番に耐震性を強化するのか、ど
ういう基準でやるのかと様々な理屈はあるでしょうけれども、私はそれこそさっき申し上げたように、実
行するならば同時にやる知恵が必要なのではないかと思います。
  1年に20億円、30億円という予算を組んで耐震性を強化していくということで10年計画ですよという
ことであれば、例えば1年に30億円かけますよということであれば、10年間で 300億円です。それを見込
みで実行するかしないかは別ですけれども、さっきのことではありませんけれども、なさぬは人のなさぬ
なりけりで、そこが行政の知恵なのではないかと思います。もしお金がなければPFIという方法もあり
ますけれども、これはソフトとハードを兼ね備えたものでなくてはだめだという規定があればそれは別に
しまして、民間の力も借りてPFIでないような形で借りて実行することも不可能ではない。そこが正に
行政の知恵なのではないかと思いますけれども、正に子供たちの教育とか、その成長に力を尽くすのに、
反対をする県民はいないと思うのです。そういう意味で単年度決算だからという考え方ではなくて、もう
少し長いスパンで考えてやるということも必要ではないのでしょうか。正にそれが県民の安心・安全とい
うことを確保する最初の基本的な問題ではないかと思うのですけれども、教育長、これはどうお考えにな
るのか。是非お聞きをしたいと思います。

◎教育長
県立学校の耐震改修の促進につきましては、このたび国から基本的な方針が示され、特定建築物につきま
しては今後10年で耐震化率の目標をおおむね9割とすることとされました。県といたしましては全部の校
舎等を同時に耐震補強するのではなく、大規模改修などのタイミングをとらえながら、国の方針に添って
校舎等の耐震補強を計画的に進め、おおむね10年で完了することにより、生徒の安全を確保してまいりた
いと考えております。

◆石井修委員
ただいまの御答弁はおおむね10年ということで、長期間にわたるということですけれども、それ以外の知
恵はないものでしょうか。これは教育長に聞いているのですが、知事はこちらを見てニヤニヤしています
けれども、突然振って申し訳ないですが、知事は何かお考えございますか。

◎知事
委員御指摘のとおり、やはり防災対応力をどういうふうにつけていくのかということで、何か工夫できる
知恵はないかどうか、よく教育委員会とも協議をしてまいりたいと考えております。

◆石井修委員
教育長は昨年の12月に広島県、栃木県の児童殺害事件を踏まえて、市町村教育委員会及び県立学校長に登
下校中の幼児、児童、生徒の安全確保の徹底についてという通知を出しておりますが、県内各地の学校の
安全確保の取組の現状はどのようになっているのか。また複数登下校の指導を徹底し、やむをえない場合
は保護者等による送迎を要請するなどの方策を示していますが、現実にはどのようになっているのか。お
伺いいたします。

◎教育長
まず、学校における安全確保の取組についてでありますが、児童殺害事件を踏まえ、昨年12月に緊急に調
査した結果、通学路の再点検の実施、それから通学路安全マップの作成といった基本的な事項については
ほぼすべての小学校で行われております。また複数登下校及び保護者等による送迎などの現状についてで
ありますが、学校におきましては複数登下校や保護者などによる送迎、ボランティアなどによる登下校時
のパトロールの強化、スクールバスによる送迎の拡充など、何らかの形で地域の実情に応じた安全確保の
取組が実施されております。なお複数登下校につきましては約90パーセント、保護者による同伴やボラン
ティア等による立しょうについては約38パーセントの小学校で実施されている旨報告を受けております。

◆石井修委員
たしか昨年の10月ごろでしたでしょうか、知事の認証を頂いてNPO法人、私は理事長でありませんから
社員と言うそうですが、仲間に入れていただいて、行動を共にしております。実際に多少の道具がそろっ
たのが12月の後半でありましたので、私も10日くらいでしょうか、午後2時半から5時まで車に乗りまし
て、各小学校、中学校の通学路を回ってみました。テープも作成をして、新発田市にお聞きをしたら通学
路はまだ掌握していないようでありまして、何で掌握していないのかと聞いたら、まだ合併したばかりで
新しく市になった所はよく分からないということでした。急いでほしいということで要請をしてきました。
回ってみましたら、12月時点においては複数登下校は子供たちにはまだまだ徹底されていないなという感
じで、1月も、正月が明けて回ってみましてもそんな感じでしたが、2月に入り、特に2月の中旬以降に
なりましたら、突然ようすが変わっておりまして、回ると警察のミニパトカー、地域の防犯パトロールの
車四、五台に会います。ですから2月の半ばあたりから、突然猛烈に地域の皆さんも動き出したし、学校
も注意を払っているし、警察のミニパトカーもしょっちゅう動いています。非常に徹底されてきたなと思
っております。
  ただ私が受けた感じではステッカーを貼って動いていても、余り関心を示しません。スピーカーを付
けて、県警察から頂いた子供防犯テキストというものを参考にしまして、テープに注意を促す言葉を吹き
込んでスピーカーで流して回ってみたのですが、2月の中旬ごろから非常に変わりました。それまでは関
心がなかった。しかもステッカーだけではどなたも関心を示さない。スピーカーをつけて鳴らし始めたら
非常に関心を示してくれて、今私どもは午後2時半から5時ごろまでは、地域の皆さんも非常に頑張って
いただいて、しかも子供たちが高学年から低学年まで背の高い順に並んで集団下校しているようでありま
す。徹底してきたなと思っているのですけれども、教育長、県立高校はともかくとして、市町村にそうい
うふうなものはきちっと通達したのでしょうか。非常に変わってきていますけれども、大変よい傾向だと
思っておりますので、ちょっとお聞かせいただきたい。

◎教育長
例の広島県、栃木県の事件を踏まえまして、文部科学省の方から通知がありまして、それを受けまして今
年1月に市町村の教育委員会それから県立学校長あてに取組の強化について通知を出したところでありま
す。この通知につきましては通学路の点検、それから防犯教室の開催等を強化するようにという内容とな
っておりましたので、所轄の警察署の参画が不可欠であるということから、県警察本部に対し、改めて協
力を要請しましたし、また学校安全ボランティアといったものの取組を強化するように通知したところで
あります。

◆石井修委員
この件はこれで終わりますが、警察署から私どもの参加しているボランティア団体に不審者情報というも
のをけっこう流してくれまして、実は大変有り難いです。大体似通った所に出るようです。これは後で県
警察本部長にお聞きをするかもしれませんが、全県にあると思いますが、職場連絡警察協議会というもの
がございます。そこには数十人を抱えた企業が多く入っておりますから、不審者情報というものは地域に
流していただくだけでなくて、そういう所にも流していただけると、みんなで監視できるのではないかと
思います。今は教育委員会の話をしておりますが、この点だけ特別に県警察本部長どんなものでしょうか。

◎警察本部長
子供たちの安全確保について、特にお話がありましたとおり、昨年末広島県、栃木県で痛ましい事件が相
次いで起きております。私ども当然のことながら、登下校時を中心に通学路あるいはその周辺について警
戒活動の強化をしているところでありますが、これに加えましてお話のような不審者情報と言いますか、
声かけ事案が相変わらず発生いたしておりますので、この情報をいかに関係のかたがたと共有していくか
ということが、また一方で非常に重要だろうという認識の下に、今教育委員会とも連携を取りながら、各
学校を中心に市町村あるいは市町村教育委員会そして地域のかたがたを含めてそういった情報を共有する
ためのネットワークづくりに努めているところであります。地域の実情に応じて適切な範囲で、迅速に皆
さんが情報を共有できるように努力してまいりたいと考えております。

◆石井修委員
教育長にまた戻りますが、昨年の11月でしょうか、初版本が出ましたベストセラーですが、国家の品格と
いう本がございまして、私は自分で買ってきて読んだわけではなく、あなた読みなさいといって読ませら
れた口であります。いじめ、不登校対策の部分で実は引っかかるところがございまして、あとでまた質問
をしますが、以前私が総務文教委員会に所属しておりましたときに、今日本の社会が非常にアメリカナイ
ズされてきていて、学校でいじめ、不登校が頻繁に起きているということでありました。私どもの時代は
保健室が駆け込み寺でありまして、そこに行って1時間も保健婦さんに様々な話をすると、なだめられた
り納得して教室に戻った記憶もございますが、それ以上に子供たちの悩みが余計だということでそれなら
ば、この国がアメリカ的になってきているということであれば、企業カウンセラー、教育カウンセラーと
いうものをアメリカはやっていると聞いているので、我が県も教育カウンセラー制度を導入したらいかが
ですかというふうな提案を申し上げたこともございました。
  現在教育カウンセラー、ハートフル相談員というものがありますけれども、国家の品格という本に人
の命は地球より重いということが書いてありまして、その本を読んだほかの方の理解度、認識度は分かり
ませんけれども、そういう人の命は地球より重いという言葉一つを取ると、人間中心主義的な考えから生
まれた偽善の技法だと書いてあります。本来的には人間の命など吹けば飛ぶようなもので、果てしない宇
宙の一点で、真っ暗闇の中の一瞬のせん光のごときもので、軽くはかないものだと、だからこそ大事にし
なければならないのだという理解をすべきであり、日本人は特にそういう理解の方が正しいのではないか
というものが書いてありました。私はそれまで余り深く考えないで、人の命は地球より重いという言葉だ
けが頭の中に入っておりましたので、中身についての理解ができておりませんでした。正に人などという
のは簡単に命が無くなる。その淡い命というものを大事にするということが、正に地球より重いという意
味だということを、その本によって私なりに理解をさせられたわけです。その本を見ておりましたら、教
育カウンセラー制度というものは対症療法で、そんなものでは解決はつかず、一番必要なものは、大勢で
いじめるとか、強い者が弱い者をいじめるというひきょうな態度をとるなという教育理念こそ、もう一度
日本の教育は復活すべきであって、対症療法ばかりを考えていてはだめだということをかなりきつく書い
てありました。理屈理論で説明できないものはたくさんあり、正に親や先生が子供に対して幼いうちから
頭ごなしに押しつけるべきだとまで言っています。一方押しつけられた子供たちが反発したり、後になっ
て別の新しい価値観を見いだすかもしれないから、始めは何かの基準を子供に与えないと子供自体が身動
き取れないとも書いてありました。それを読ませていただいて、これは最も重要なことだと思ったのです
が、私が当時の教育長に提案した教育カウンセラーというものをする前に、ひきょうということを教えろ
と言っているものですから参りました。
  それにしましても、全くそれだけが 100パーセントではないと思います。そういう意味で最近陰湿化
している、表面には分からない内部で深く侵行していると言われているいじめは非常に悪質になっている
という話ですけれども、それはどういうふうな状況にあるのかを教育長からお伺いをしたいと思います。

◎教育長
教育カウンセラーの効果について、今いろいろお話がありましたが、現在いじめ、不登校対策としまして
教育カウンセラー及びハートフル相談員の配置をしておりまして、現在では、教育カウンセラーは中学校
で 100校それから小学校に 100校、またハートフル相談員については中学校15校に重点的に配置しており
まして、効果を上げているというふうに私どもでは認識しております。しかし今お話がありましたように
陰湿ないじめといった対応が難しい事例がありますので、今後ともカウンセリング機能といったものにつ
いては、一層の充実を図ってまいりたいと考えております。

◆石井修委員
先ほど申し上げましたが、ならぬものはならないのだと。理屈はいいのです。子供に何らかの基準を与え
ないと、子供としては動きが取れないと、そういうひきょうとかというものを県内の子供たちにもっと力
を入れて教えるべきだと本には書いてありましたが、その点については教育長いかがでしょうか。

◎教育長
いじめを許さないという指導についてでありますが、御指摘のとおり命や人権にかかわる指導につきまし
ては、いけないものはいけないのだというきぜんとした態度で対応して、特にいじめに対しては、いじめ
ることは人間として絶対に許されることではないという認識の下、学校、家庭、地域社会が連携し指導し
ていくということが極めて重要であると考えております。

◆石井修委員
県内の全部の学校に教育カウンセラーを配置することが理想的なことだと思いますが、教育カウンセラー
には臨床心理士の資格が必要であるということだそうであります。県内にはその資格取得のできる大学が
ないそうでありまして、非常に人員不足であり、物理的にも財政的にも非常に難しい状況ということを聞
いております。ハートフル相談員等の活用がなされていますが、まだ全校配置までいっていない状況であ
るということです。いじめ、不登校対策には前から言っていましたが、教員OBを活用して、その経験と
熱意で活躍していただければ大変な効果が得られるのではないかと思っています。まとめてお伺いします。

◎教育長
ハートフル相談員、相談室、スクールカウンセラーにつきましては、今後とも強化を図っていきたいと思
っております。また、いじめ、不登校対策における教員OBの活用についてでありますが、御指摘のよう
な経験豊かな教員OBの活用につきましては、市町村で相談員などとして、既に成果を上げている例があ
りますので、今後とも県と市町村で役割分担をしながら、学校のサポート体制を充実するよう努めてまい
りたいと考えております。

◆石井修委員
これから実質審議に入るわけでありますけれども、平成18年度予算において、知事は教育予算については
最大限配慮するという姿勢で予算編成をされたと聞いておりますけれども、特にその中でいじめ、不登校
対策にどのように取り組んだのかをお伺いしたいと思いますし、これで終わるわけではありませんから、
今後どのように取り組んでいくのか、教育長の決意を含めてお伺いをしたいと思います。

◎教育長
平成18年度におけるいじめ、不登校対策についてでありますが、県教育委員会としましては、生徒指導関
係の加配教員の増員、中一ギャップ解消プログラムの作成やフォーラムの開催など取組を強化することと
しております。私といたしましては、いじめ、不登校対策は教育における重要課題の一つであると認識し
ておりまして、その解消に向け今後とも固い決意と信念を持って取り組んでまいりたいと考えております。

◆石井修委員
いじめ、不登校の原因の一つとして、小学校から中学校へ進学した時の戸惑い、いわゆる中一ギャップと
言うのだそうですが、中一ギャップが大きな原因ではないかと言われております。県において中一ギャッ
プ対策として、これまで調査研究事業を行ってきたと思いますけれども、今後は本格的な実践研究を行う
ということだそうですが、これまでの経緯と成果について伺いたいと思いますし、その対応についてもお
伺いをいたしまして教育委員会の質問を終わります。よろしくお願いします。

◎教育長
中一ギャップ対策のこれまでの経緯と成果、今後の対応についてでありますが、平成15、16年度の2か年
間、中一ギャップ解消調査研究事業を実施し、さらに今年度は実践研究事業を立ち上げ解消に向けた具体
的な方策を探り、これまでの成果を試案としてまとめたところであります。来年度はこの試案に基づいた
実践の中で改善を加え解消プログラムとしてまとめ、これを学校で具体化する取組を推進してまいりたい
と考えております。

◆石井修委員
今度は県警察本部長にお伺いをしたいと思います。安全・安心の確保、特に治安問題についてお伺いをい
たしたいと思います。私は鈍いものですから、こういう字句があるとは思いませんでしたが、体感治安の
現状についてということなのです。体感治安というものは自分の隣近所あるいは自分の行動範囲内で治安
がいいということを体で感じるということでしょう。指数治安というものがあって、指数は下がっている
けれども、体感として余り治安がいいと思わないという意味なのだろうと思いますけれども、警察庁長官
は年頭のあいさつで刑法犯の認知件数が3年連続して減少していることなどから、指数治安の改善が体感
治安の改善に結びつきつつあると言えるが、昨年末の女子児童殺害事件等を踏まえると犯罪情勢は依然と
して厳しいとの趣旨の発言をしていたようであります。昨年の11月に広島県で発生した下校途中の小学校
1年生の女児殺害事件や、平成15年9月に村上市において下校途中の女子中学生が誘拐されるという事件
をかんがみると、再び県民の体感治安を揺るがすような事件が、いつ何どき発生してもおかしくないとい
う状況にあると思います。たしか福島県で小学校1年生を拉致した事件ですが、実はその事件前に一番最
初に事件を犯そうとしたのが、我が新発田市の旧豊浦町でありました。たまたまある会社の若い社長がそ
の現場に遭遇して、何をしているのだという声をかけたら、逃げていったということです。それがその後
福島県か何かで小学校1年生の子供を拉致したそうです。そんなに古くないですけれども、少女を誘拐し
た柏崎事件というものもございました。ですからけっこうこんな事件は都会の事件であろうと思うのです
が、街中は余り連れていこうとしても無理なのです。実は都会ではなくて、逆に農村部という所が一番危
ないだろうと思って、私もNPOでそっちの周辺を回っているのです。そういう意味で体感治安というこ
とになるのでしょうけれども、住民が肌で感じる体感治安というものの現状について県警察本部長はどの
ような認識を持っておられるのかお伺いをいたしたいと思います。

◎警察本部長
体感治安についてのお尋ねでございますが、県内におきましても昨年の刑法犯認知件数は2万 8,174件と
いうことで、前年に比べまして10.2パーセント減少いたしておりますし、3年連続して減少をしておりま
す。そういう意味でお話がありましたような指数治安につきましては、犯罪抑止に向けた取組によりまし
て、徐々に成果が表れてきているものと受け止めております。しかし先ほど来、たびたびお話の中にござ
いますが、全国的にも下校途中の女子児童が犠牲になる事件などが相次いで発生をしておりますし、県内
におきましても県民のかたがたが非常に不安に感じる強盗あるいは強制わいせつなどの重要犯罪や来日外
国人犯罪が増加をいたしております。そういったことで、いまだ県民のかたがたが求めておられる体感治
安の回復までには至っていないというふうに認識をいたしております。

◆石井修委員
平成15年度に策定した、新潟県緊急治安対策プログラムに基づいて具体的な目標数値を設定し、治安回復
に向けた様々な対策を推進しているということでございますが、平成17年中のこのプログラムにおける目
標数値の達成状況はどのようなものになっているのかお伺いをしたいと思います。

◎警察本部長
県警察におきましては、近年の急激な犯罪の増加などによる治安の悪化、そういった現状を踏まえまして
県民のかたがたの不安を解消し、安全で安心して暮らせる地域社会を実現するために、今お話がありまし
た新潟県緊急治安対策プログラムを策定いたしました。このプログラムにおきましては、平成16年から今
年までの3年間を目途に、まず刑法犯認知件数を2万 8,000件以下にする。そして刑法犯検挙人員を 5,8
00人以上にする。さらにこれは交通の関係ではございますが、交通事故者数を 180人以下にするといった
目標数値を設定いたしまして、様々な施策に取り組んでいるところでございます。
  お尋ねの平成17年中の目標数値の達成状況でございますが、刑法犯認知件数につきましては、先ほど
答弁させていただきました2万 8,174件ということで、前年に比べまして 3,217件の減少。それから、刑
法犯検挙人員につきましては 5,758人で前年に比べまして19人の増加、そして交通事故で亡くなられた方
の数は 187人で前年に比べまして40人の減少という結果になっております。繰り返しになりますが、特に
刑法犯認知件数につきましては、統計的には3年連続して減少をしてきているところでありますので、犯
罪の増加に一定の歯止めをかけることができ、取組の成果が徐々に表れてきているのではないかと考えて
おります。

◆石井修委員
今、本部長の方から3年間の実績ということで、具体的な数字が示されたわけでありますけれども、この
緊急治安対策プログラムを策定して具体的な数字は出ましたが、更にこの強化を図ってやっていくのだろ
うと思いますけれども、この先は具体的に何か方策はございますか。

◎警察本部長
先ほどからお話がございます指数治安につきましては、答弁させていただきましたとおりいい傾向にある
というふうに考えておりますが、併せて体感治安につきましても先ほど答えさせていただきましたとおり
まだまだ県民のかたがたが求めるような体感治安の回復までには至っていないということで、まずは犯罪
の抑止、犯罪そのものの数を減少させていくということが重要な柱であろうと思います。その一方で、や
はり発生した犯罪については確実に検挙をしていく。取り分け県民のかたがたが不安に感じるような事件
については、早期解決を図っていくということの積み重ねによりまして、本当に新潟県が安全で安心して
暮らせる所だというものを実感として抱けるようなことを目標に、いろいろと今までの取組の方向性は間
違っていないものと思っておりますので、これまでの取組を検証しながら、そして更にその取組を強化す
るうえで創意工夫を加えながら、さらに私どもの活動だけではなく、行政そして地域の皆様方と更に連携
を強化しながら様々な取組を展開していきたいと考えております。

◆石井修委員
子供が犯罪被害者となる事件が連続したため、政府において昨年の12月に警察庁、内閣府、文部科学省等
で構成する関係省庁連絡会議で、犯罪から子供を守るための対策を決定して、関係省庁が緊密に連携をす
ることを取り決めたということであります。この決定を受けて、県警察はこの犯罪から子供を守るための
対策に、どのように取り組んでいるのかお伺いをいたします。

◎警察本部長
関係省庁連絡会議の決定に基づく県警察の取組についてでございますが、現在子供の安全対策として通学
路等における重点的な警ら警戒活動を強化いたしておりますし、その決定に基づきまして、県、市町村、
そして各教育委員会、学校更には保護者の方を含めて地域のかたがたと連携をしながら、これも先ほどお
答え申し上げましたが、関係者間における不審者情報を共有するためのネットワークづくり、さらには児
童・生徒を対象にした防犯教室あるいは防犯訓練、そして学校施設に対する防犯指導また通学路等の地域
安全マップの作成に対する指導、また地域のボランティアのかたがたあるいは職域のボランティアのかた
がたによる通学路等における見守り活動等への支援、子供防犯テキストやラジオなどを活用した広報啓発
活動、そして県や市町村公用車によるながらパトロールへの支援などを、積極的に推進しているところで
ございます。

◆石井修委員
一昨年の12月には防犯パトロールを行うボランティア団体でも、青色回転灯を装着した車を利用すること
ができるようになったと聞いております。青色回転灯装着の申請をしておりますが、警察署と北陸信越運
輸局新潟運輸支局(運輸支局)を2往復しなくてはならないのです。さらには、これは重要なことですか
ら省けとは言いませんが、青色回転灯を付けて走る車を運転する人は、所轄の警察署で必ず最低20分の講
習を受けて免許証サイズの講習修了書を頂いて、それを所持しながら運転するということです。車に防犯
パトロールのステッカーを貼り、青色回転灯を付けてスピーカーで流すという三つがそろって初めて行動
できる。それまでに、この青色回転灯装着の許可を頂くだけで1か月かかるのです。
  運転者の講習は決めですから致し方ないにしましても、その青色回転灯の装着について、警察署と運
輸支局との手続というものは、もう少し簡素化にならないものでしょうか。これは県警察本部長に聞くだ
けではなくて、本当は運輸支局にも聞かなくてはなりませんが、ここには運輸支局の方はいませんので、
少なくとも警察署としては、それはパトロールをするための必要な道具の許認可でありますので、そこの
辺りは何とか簡素化できないものかと思うのです。県警察本部長お答えいただけますか。

◎警察本部長
委員御指摘のとおり、警察署そして運輸支局の二つの機関で手続を踏まなくてはならないことから、実際
に青色回転灯を付けてパトロールするまでにある程度の日数がかかっているのは事実でございます。制度
開始当初は3週間ほどあるいはそれ以上かかっておりましたが、その後は期間の短縮に努めまして、今で
は2週間くらいとなっております。更に警察庁と国土交通省で手続の簡素化につきまして、現在検討中で
あると聞いております。

◆石井修委員
それは大変有り難い話で、できるだけスムーズにお願いしたいものだと思っております。もう一つはその
20分の講習を受けると許可証を頂けるのですが、たまたまうちのメンバーで、講習を受けた後に突然心筋
こうそくになって、午後5時まで元気だったのが夜の8時半には亡くなったという方がいまして、警察署
がその人が亡くなったことを偶然知り得たと思うのですけれども、発行した許可証は亡くなられたら返し
てくださいということで、お返しに上がりました。青色回転灯を付けて走る運転の許可と言いますか、許
可証というものはそんなに大事なものなのでしょうか。これは事前に言っておきませんでしたので聞く方
が無理かと思うのですが、私は警察署だって青色回転灯の許可証を受けた者が亡くなったか亡くならない
かまでを調査するよりも、もっとしなくてはならないことがあるのではないかと思うのですが、そこは御
要望として県警察本部長に申し上げます。いやそれはどうしてもしなくてはならないということであれば
それは実施しなくてはならないと思いますし、知事から認証を頂いて青少年の健全育成とか、防犯にかか
わるものの行動をしているボランティア団体でありますから義務は当然発生しますし、報告書や収支決算
も出さなくてはならないとは思います。そういうことであれば私どもも、知事から認証を頂いたボランテ
ィア団体の規約の中に、こういう行動をするのだから、そういうものは取得できると、取得した場合にも
しやめた場合は返還しますよと規定します。今回、亡くなったという事例があったから申し上げたので、
亡くならないまでもボランティア活動をやめましたということになれば青色回転灯を付けた車に乗らない
わけですから、それは今度返さなくてはならないのかとも思うのです。別にこっちがやめたからといって
他の青色回転灯を付けている車に乗るということになれば、またそれは違うと思うのです。是非県警察の
方で御検討を頂きたいと思いますがいかがでしょう。

◎警察本部長
私もその点勉強不足で承知はいたしておりませんでした。関係の機関とよく検討してみたいと考えており
ます。

◆石井修委員
この間新聞記事を見ましたら、幼い命の犠牲の事件発生を重く受け止めという記事が載っておりましたが
正に子供の尊い命が犠牲となる事件が最近相次いで発生することは重く受け止めているというふうに知事
も定例会の冒頭で言われました。そういう意味ではこれも危機管理だと、正に一番大事な、先ほど申し上
げた人の淡い命、はかない命、だからこそ大事にしようという、これはすべての基本だろうと思います。
したがって危機管理という、水害、地震、災害というものだけの危機管理ということではなくて、すべて
の危機管理という立場で、是非その任に当たる皆さんに懸命に取り組んでいただきたいと思っているわけ
です。特に子供の安全確保について地域、学校、警察等の連携が不可欠でありますし、それは十分に認識
しておりますが、だれが中心になってリーダーシップを執ってこの防犯ボランティア活動等への指導とか
あるいは学校もそうでありますし、私は知事に答弁を求めはしませんけれども、知事が一番力を入れなく
てはなりませんし、そういうものに対する担当官が今まで以上にしっかり認識してやっていかなくてはな
らないと思うのです。コメントを頂いてよろしいですか。

◎知事
委員御指摘のとおりでございます。昨今、小さな学童の命が何のいわれもなく奪われるという事態が多発
いたしておりまして、本県も人ごととは思えませんし、人ごとであってはならないと思っております。今
のお話を伺っていて、まだ縦割りの組織、連携が十分できていないという印象を改めて持ちました。現場
でボランティアをやろうという方が気持ちよくボランティア活動に参加できる環境を整えていくことは、
大変重要なことだと思っております。改めて連携の在り方、再度県警察それから教育委員会とも協議をさ
せていただいて、この活動というものが地域ぐるみの活動になるように全力を尽くしたいと考えておりま
す。

◆石井修委員
知事、ありがとうございました。今の知事の話にありましたように、県警察本部長また教育長は他人事で
はありませんので、皆さんがその任のトップにありますから、最後に時間を残しますけれども、県警察本
部長の決意とそれから教育長の決意をお聞きして質問を終わりたいと思います。お二人ひとつよろしくお
願いします。順番にどうぞお願いします。

◎教育長 新潟県から悲劇を出さない。このような決意の下、地域ぐるみで子供たちを見守っていくよう
またそういう体制づくりに取り組んでまいります。

◎警察本部長
子供たちの安全確保の問題、極めて重要かつ喫緊の課題だと認識いたしております。現在、県内各地で官
民共同による様々な取組が広がってきております。県警察といたしましても、自らの活動の強化はもとよ
りでございますが、そういった地域で活動されているかたがたに対する支援につきましては従来以上に力
を入れて取り組んでまいりたいと考えておりますし、また取り分け教育委員会との連携につきましても、
更に意を用いてまいりたいと考えております。

◆石井修委員
通告していない質問まで知事に振ったり、県警察本部長に振ったことをおわび申し上げます。以上で質問
を終わらせていただきます。ありがとうございました。