平成17年12月定例会産業経済委員会 12月14日


◆石井修委員
3点くらい質問させていただきたいと思います。この10月23日の前に新潟県中越大震災の復興祈念という
ことで、人間国宝の天田昭次刀匠が県に復興祈念剣・不動丸を寄付されましたときに少しお手伝いをさせ
ていただきました。先日長岡市でのイベントに使われて知事室に戻ってきましたけれども、また管理をよ
くするためにということで天田さんの所に行って、また間もなく知事室に戻ってくるそうであります。そ
の剣は、もろ刃の剣に梵字(ぼんじ)で不動明王が金で象眼してあるわけです。反対側に不動明王の、皆
さんに分かりやすく説明すれば露払いと太刀持ち、眷属(けんぞく)の二童子というものが銀で象眼して
ありまして、それが両面になっていて、金象眼、銀象眼は岡山県の次期人間国宝と言われる人の手になる
のだそうでありますけれども、県に寄付をする前に菅谷不動尊に行っておはらいしてもらってから納めた
方がいいですよということでお手伝いをさせていただきました。
 地元が新発田市なものですから、余り大したお不動様ではないと地元では余り有り難がらないのですけ
れども、よそで聞くと大変なお寺で、日本三大不動尊というものの一つなのです。諸法山菅谷寺と言いま
すけれども、そこの住職、本人は法主と言っていまして小さい寺なのに法主というのはおかしいなと思い
ましたら、あそこを一番最初に開いたのが源頼朝の叔父の護念上人という方で、その方が平家に殺されそ
うになったということで比叡山(ひえいざん)の不動明王堂から首から上だけを持ってきて、あそこにお
寺を開いたという歴史があるのだと。確かに吾妻鏡(あづまかがみ)を見ましたらそのように書いてあり
ました。そういうことであの辺を少し調べてみましたら、源頼朝の側近の佐々木三郎盛綱が建立したとさ
れる神社がそのすぐ近くにございまして、藤戸神社といってけっこう立派な神社があるのですけれども、
余り誰も見向きもしないのです。
 たまたまそんなことがあって天田さんに付添いをして県庁に来た後、1週間くらいおいて私どもの先輩
であります栃尾市の市長のところに行きましたら、今度面白いものが出るぞと言うので、何ですかと聞い
たら、静御前がここで死んでお墓があるんだってよと。何ですかそれと言ったら、先日NHKが取材に来
て、11月20日の大河ドラマの45分の放送が終わったらうちの市が出るぞと。全国に静御前のお墓と言われ
るものがけっこうあるのだそうですけれども、それはみんな室町時代のお墓だそうでして、栃尾市にある
静御前のお墓は鎌倉時代初期のお墓だということです。それはNHKが全部資料をそろえて持ってきたん
だと。最近温泉が出たので、温泉にその名前を使おうかなと言っていたので、いや面白いですねと。そう
したら、もう一つあるんだと。世界の三大美人を知っているかと言うから、知りませんクレオパトラと楊
貴妃じゃないですかと、二つは当たっているのです。実は世界の三大美人には静御前が入っているんだと
やという話で、そんなことがあるわけないじゃないですかと言ったら、中国ではクレオパトラと楊貴妃と
静御前が世界の三大美人と言われているのだそうです。そんなことはあるわけないと言ったら、いやNH
Kが中国から資料を持ってきたと。これは後で訳してもらうのだけれども、世界の三大美人はクレオパト
ラと楊貴妃と静御前と書いてあるんだぞと言うものですから、私もそれをコピーして頂いてきましたが、
後で検証してみようと思っています。たまたま、NHKの大河ドラマですからけっこう話題になっていて、
今回頼朝が悪役で義経はいつもいい役なんですけれども。何で静御前が栃尾の山の中で死んだのかと、あ
れは鎌倉幕府が関東一円を治めていたから、普通のルートは通れないんだと。越前から入ってきて、長岡
をかすめて栃尾の山越えで会津に入って奥州へ落ち延びていくというルートなんだと。そんな所に行かな
くてもおらの所を通って行けばいいと思ったらだめなんですね、通れなかったのです。結局、佐々木三郎
盛綱がその辺を治めていたものですから、そこを通れば必ず殺されたということだから、ああいう山越え
をしたのだろうという理屈になるわけです。そういうものはタイムリーに、余り地元では聞かれない話な
のですけれども、よその県では観光などに十分それをフル活用するわけですよね。そういうものは、今た
った一つ例を挙げましたけれども、県内にけっこうそういう話があるのです。それをもう少し、余り粉飾
してはだめですけれども事実があるんだということを、事実に基づいて物語的なものを作って、佐渡に行
けば話題に事欠かないほど歴史的なものがあるわけですし、そういうものと連携を組みまして新潟県の観
光ルートを作るとか、そういう努力を是非していただきたいものだと思っているのですが、いかがでござ
いましょう。

◎観光振興課長
新潟県の隠れたと言いますか、話題性、物語性のある観光資源を使っての観光振興ということだと思いま
す。委員御指摘のように、そういった物語性あるいは歴史とか文化というものに興味を持つ人たちを対象
とした観光というものはこれから一つの目玉になり得ると思っております。これまでは自然とかあるいは
かなり有名な観光施設を訪れるということが特に団体観光の定番だったわけですが、団体観光が少し下火
になってきて、ニーズの多様化と言いますか個人の旅行が非常に注目を集めて志向が強くなっております。
こういった動きにも併せて、今御指摘のあったような物語性のある、あるいは歴史や伝統ということに興
味を持つ人たちに対する旅行商品の開発。それを一点だけではなく、新潟県にはかなり多くのそういうも
のがございますので、これらを発掘してつなぎ合わせる広域的なルートの開発。こういったものがこれか
ら大事になるというふうに考えております。我々もこういったところに着目をして、社団法人新潟県観光
協会の事業と併せてやっていきたいと考えております。

◆石井修委員
先ほど申し上げた菅谷不動尊の不動明王の首から上はあるのです。それはインドから伝わってきたと書い
てあるのですけれども、インドに不動明王というのはないのです。ですから本当なのかどうか、何年に一
度しか御開帳をしないから私も実は見ていないので、あれは見ると悪いというので御開帳した時には頭を
下げてお参りするので誰も見ていないのですけれども。それは話としてあって、伝わっている話からすれ
ば首から下の胴の部分は千葉県の成田不動尊にあるというのです。私は成田不動尊に電話をかけて聞きま
した。おたくの不動明王は首から下はビシュカツマさんというインドの仏師が作ったものですかと。うち
は違います、運慶ですと言われたものですから、これは偽話だなと思ったのですけれども、実は成田不動
尊というのは年間何千万人も行っているのです。私ども新発田市と合併した旧豊浦町の月岡温泉というの
はけっこう収容力がありますが、たかだか年間五、六万人でしょう。3,000万人なんて来たら、もうさばき
ようがないわけですよ。1,000万人の観光をするかしないかではなくて、たかだか10万人が来ただけでもと
んでもなくはやるのです。
 そういうものを、県と地元の市町村としっかりスクラムを組んで投資効果のあるような観光ルートづく
りをしなければと。東京から来るといっても一晩泊まらなくてはだめなのです。ちょっと自分の地元だか
ら調べてみました。新発田観光ガイドに菅谷不動尊のことが書いてありました。普通の、新発田市に一杯
ある神社と同じ扱いで、北は北海道から東はハワイまで人気があるお寺と書いてあるのだけれども、南と
西が書いてないのです。不十分な観光案内だなと思ったのですけれども、もう少し、県と市町村と組んで
PRをどうするか、物語性をどうアピールするかということを、突っ込んでもらえないと。議会のたびに
この程度の話をして、はいやりますよと。また来年の2月になるとそんな話になって、やりましたかやり
ませんか程度では、全然前に進まないと思うのですけれども、やる意志があるかどうか。心意気をひとつ
お聞きしたい。

◎観光振興課長
新しい旅行の提案への心意気ということですが、私といたしましてはやはり今の新潟県の観光を少しでも
回復をさせるという心意気はあるつもりでございます。確かに地元の取組というものが村上市の例を出す
までもなく大事だと思います。我々としてはそういった地元の取組を生かすような形で一生懸命取り組ん
でまいりたいと考えております。

◆石井修委員
地元の意向ではなくてやはり四つに組んでやらないと。何かやったときに、あそこは余り一生懸命やらな
いから我々は腰が引けているんですよという答弁をされたら、これは何の議論にもなりませんので。スク
ラムをしっかり組んで、一極集中でもかまいません。一つが発展すればほかに影響していくということも
あるでしょうから、是非四つに組んでやっていただきたいなと思いますが、よろしく、大丈夫ですか。

◎観光振興課長
一生懸命やらせていただきます。

◆石井修委員
ありがとうございました。
 次に御報告のあった中国の経済情報というものです。これはうまく行っているとか行っていないとか、
亀と狗(いぬ)がつくブランド名はだめだとか書いてあります。問題は合弁会社であろうと単独の企業が
中国に行ってやろうと、私ども前に大連に行きましたら、三条のかね尺屋のせがれさんだとか新潟県から
進出して十何社いましたか、一緒に酒を飲んで翌日会社を訪問し、いろいろな事情を聞きましたが、早く
帰ってきたいというのが本音だと言っていました。設備投資をしたからその分を取り戻すまでは帰れない
という話です。
 前に県議会として、議長を団長として黒龍江省あるいは広東省に行きました。広東省の深?(しんせん)
に行きますとHOYA株式会社の子会社とか松下電器産業グループのクーラーを造っている会社を訪問し
ました。ここで利益を上げたお金はどういうふうに日本に持ってくるのですかと聞いた方がいましたが、
そこに副総経理というのがいまして、この国でもうけた金はこの国で使いなさいと言っていました。中国
なんかに企業進出しなければいいが、あの国ではもうけた金なんか持ってこられないのになというのが私
の気持ちですけれども、そういうふうな国の仕組みとかそういうものをきちっと承知をしていないと、例
えばこういう文書を見せていただいても本当かなと。合弁会社や単独会社を作ってもうかった金をどうや
って日本に持ってくるんだということが分からないです。こういうものの報告は聞いているものでしょう
か。

◎産業政策課長
中国でのビジネス展開における一つの暗部と言いますか、そういうお話かと思いますけれども、かねて石
井委員からは同じようなお話を何回か承っております。ちょっと定かに記憶しておらないのですが、大分
デフォルメをされた部分があるのではないかと思っておりまして、必ずしも全部持ち出せないということ
ではなかったと記憶をしているところでございます。中国の現地法人が利益を出した場合は、配当金とし
て海外へ送金ができるという取扱いになっていると承知しております。

◆石井修委員
また委員長にいつもお願いばかりして申しわけありません。私は午前中大変な用事ができまして、来れな
くて失礼をしました。前から思っていたことなのですが、是非これは協議をしていただきたいのですが、
県の執行部と議会というのは議院内閣制ではありませんから、変型の大統領制を執っております。ソウル
国際工具及び関連機器展示会への出展だとか中国の商談会とかいろいろありますけれども、実際に報告を
聞くだけでありまして、県の行政サイドに立った皆さんはそういう時に必ず現地へ行くと思うのですが、
私ども議員はそれを現地で見ることはできません。したがって報告書で判断するしかないわけですけれど
も、悪名高い県議会議員の海外視察と言われていますけれども、そういうものは議員側も是非同行して、
代表者になるのかも知れませんけれども、同じ目線で同じ時期で、やはりチェックする機能というのは持
ってしかるべきと思うのです。是非委員長のサイドでそういうふうな考え方を持って行ったらどうでしょ
うかと思っているので、是非検討していただきたいなと。議長にも是非相談をしていただきたいなと思う
次第であります。報告だけでは、現場に行っていないから素晴らしい展示会でした商談会でしたと言われ
ても、ああそうですかどんな状況でしたかと聞くだけでして、肌にも感じませんし目で見てもいないわけ
ですから、それ以上の議論にはならないと思うのです。それを是非、県議会でも代表して行くべきではな
いかなと思っているので、御検討をお願いしたいということを申し上げたいと思います。これは答弁を求
めているわけではありません。
 もう一つ、3点目、事業組織が有限責任事業組合(LLP)というものを作って、来年の4月から1円
でも会社を作れるようになったのだそうですが、これをやると、出資者は出資の範囲内でしか法人責任の
債務を負わない、法人ではないので法人関係の税金が一切かからない、出資者への利益や損失の配分は自
由であるとあります。税金はかからない、利益の分配は自由である、取締役会も監査役も不要だと、法人
の赤字を出資者の所得と通算できるというものを作ってもよいというふうに、どこかから資料をもらった
のですけれども、こんなことは有り得るのですか。

◎産業政策課長
今の石井委員のお尋ねの件は、有限責任事業組合制度だと思いますけれども、これにつきましては今年の
8月1日から、有限責任事業組合契約に関する法律が施行されまして、今お話しのとおり、出資者は出資
額までしか責任を負わない有限責任制、それから利益や権限の配分が出資金額の比率に拘束されないで配
当ができるという内部自治原則、それからLLPに課税されずに出資者に直接課税される構成員課税、と
いったようなことを特徴としております。ベンチャー企業ですとか中小企業、大学などが、技術力やノウ
ハウを最大限に生かした形で事業展開ができるという道筋を、これによって開いたものだというふうに理
解をしております。

◆石井修委員
こういう制度が出来上がって、こういうものがしたいなんていう情報は県に入っているものですか。それ
だけお聞きしてやめます。

◎産業政策課長
私どもの方には、今のところ特段情報はございません。ただ、先ほど1円でも起業できるというお話がご
ざいました中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律でございますけれども、その関係では県内でも
幾つか、200件を超える企業ができておりますので、いずれは今お話がございました有限責任事業組合契
約に関する法律に基づいたLLPといったものができてくるのではないかというふうに見ております。