平成17年普通会計決算審査特別委員会 10月27日


◆石井修委員
少し関連で、よく聞いていたのですけれども、具体的なお答えがなかったので。いじめと不登校について、
頑張って努力して減少傾向にあると聞いているのですが、私はその流れを聞くよりもいじめ、不登校に対
してどのように具体的な指導をなさった結果減少したのか。私は教員ではありませんから学校にとっては
外部の人間でありますけれども、実際にいじめ、不登校について具体的にどのような指導をしたのかとい
うことを聞いておかないと聞いたことにならないような気がするものですから、先ほど小山委員に対して
答弁がありましたが、もっと具体的に、いじめた子にはこういう指導をしましたよ、いじめられた子には
こういう指導をしているのですよということを答弁してもらわないと、ただ増えた減ったでは意味がない
ので、ひとつお答えいただきたいと思います。

◎義務教育課長
具体的にどのような指導をしたかということになりますと、個々によってまた違いがございますので、各
学校で例えばいじめについてどのような対応をしているのか、そこをまずお答え申し上げたいと思います。
 私どもの方で前に作りましたいじめ防止学習プログラム、子供たちに事前にアンケート調査をしっかり
しなさい、あるいは子供たちの実態をよく把握しなさい、そしてずっとやっております、いじめ防止学習
プログラムを各学校に冊子を配布しました。それに基づきまして、各学校ではそれぞれ自分の学校の状況
というものがございますので、その自分の学校の状況に応じて、自分の学校ではまず組織をどうするか、
いじめが子供たちから訴えられたときにどのように対応をするか、あるいは親御さんから出てきたときに
どのように対応するかといったことを含めまして、各学校にあった実態の自校用のプランというものをま
ず学校に作成するように指導しております。各学校では県全体のいじめ防止学習プログラムという一般的
な指針を示したのでありますが、それに基づいて個々の学校でそういったものを作っていると。例えばそ
の中には、防止の視点だとかあるいは学習指導、学校行事の見直しだとか、子供たちの手によりますいじ
め防止の取組をどのようにやったらよいか、そういったことが盛られております。
 2番目は、生徒会の方で、結局は教師の方の指導も大事でありますが、併せて子供たち自身から例えば
いじめた側がいるときに第三者の人が傍観しているということ自体いじめを許容するということになるわ
けでありますが、まず子供たちの手でそういった雰囲気、風土をどう醸成して直し正していくか、お互い
に注意し合えるような雰囲気をどのようにやっていくか、まず子供たちが考える、それを全校生徒会活動
の中で取り組んでいくような活動をするように指導し、各学校でそのような実践を行っております。
 また、中学校区単位で、小学校、中学校の連携も大事でございますので、中学校区単位で学校、家庭、
地域がそれぞれいじめの問題に対します共通の認識を持って対応していくよう、対策委員会というものを
設けて、そこで中学校区内で起きたような具体的な個々事象に対する対応や防止方法といったことについ
て取組を進めてもらっております。
 もう一つは、教職員に対しましてそれぞれ新採用の教員、あるいは5年経験した教員、10年経験した教
員、あるいはまた生徒指導で加配している教員、そういった教員を対象にいたしまして、いじめの問題の
対応の仕方について研修会を通して指導をしております。
 現に起きておりますいじめにつきましては、第1は私どもは初期対応が一番大事だと思っております。
私ども保護者の方から全然いじめが解決しなくて困っているのだと、そういったような苦情も時々頂きま
す。よくお聞きしましたり、あるいは学校からそういった報告を聞きますと、結局は初期の段階でどう子
供たちの状況を適切に的確に把握しているか、いじめたという子供たちの状況をどのように聞いているか、
併せていじめたと言っている子供に対してどういう指導をしているか、初期対応を申しておりますけれど
も、それが結局一番大事だと思っておりまして、私ども全校を挙げて初期対応を校長以下組織的に対応す
るように、そのような指導をしているところでございます。
 なお、不登校につきましては、先ほどもお話し申し上げましたけれども、第1はまず学校へ来れない子
供たちに対しては、市町村の方で適応指導教室を設置したり、あるいは訪問指導員等によりまして、ある
いはまた民間のそういった施設等に行く、そういったようなことを通じまして、子供たちに徐々に学校の
方へ登校できるようにというようなことで指導しておりますし、学校の校門をくぐれるけれども教室に行
けないといった子供たちに対しましては、適応指導学級、先ほどもお話し申し上げましたけれども、空き
教室、あるいはまた子供によっては保健室の方には行けるけれどもという子供もおりますので、保健室登
校をしているような子供に対しましては養護教諭を中心に授業の空いている教員がそこへ行って教科指導
する、話を聞くというようなことで対応をし、子供たちに徐々に教室へ来れるようにというような対応を
しております。また、体験活動のはつらつ体験塾がなかなか効果的でございまして、集団体験活動などを
通して子供たちに登校のきっかけを作るようにというような指導をしているところでございます。
 それで、先ほど出てきました中1ギャップ、昨年の5か校によります中1ギャップの調査研究によりま
して、小学校での指導、ここでは特に社会性を育てるというようなことが大変重要だということがはっき
りしてまいりましたので、現在ソーシャルスキルトレーニング、社会性をどうやって育てるか、そういっ
た場面を設定して、個々の学校でそういった指導を強化しているところでありますし、中学校の方では小
学校の方でどういう指導をしたときにどのような状況になったのか、そういった小学校との連携を取りな
がら、特に学級担任、教科担任、部活動の指導等、個々の教員の組織的な対応の中で子供たちを広く見る
ように、そういったような対応できめ細かな対応をするように、中学校では今行っているところでありま
す。併せて小中学校でそれぞれの教員がお互いに、中学校の教員が小学校で授業をするといったようなこ
とで、お互いの小中学校の連携を取りながら対応を進めているところであります。

◆石井修委員
最初に御答弁いただいて長時間お聞きしましたが、真ん中から周辺まで事細かに御説明をありがとうござ
いました。逆に言うと真ん中の中心がないのではないですか。私はうちの子供もいじめに遭いまして、学
校へ行きたくないと言ったものですから、今のような状況も様々考えましたけれども、私の頭の中で考え
られた結論は、今の同年代のクラスの子供たちの中には必ず優劣がついています、同じ年、同じ学級でも、
その中で強いものと弱いものがあるわけでして、それが普遍的なものではないのではないかと思いました。
したがって、いじめられたものですから親が出ていくのも何だし、うちの子供に、大きくなったら仕返し
するかもしれないよと一言言えと。翌日からいじめがなくなりました。それは結果的になったのであって
よかったのかどうか分かりませんけれども、同時点のレベルで話をしていればそのまま行くかもしれませ
んけれども、成長することによってそれぞれ個々の立場が逆転した場合はどうなるかということもよくい
じめた側に教えてあげるということも大事なのではないかと。
 今いろいろ御答弁がありましたけれども、真ん中から周辺まで効果的だとおっしゃるかもしれませんけ
れども、一番大事なのは子供の心です。いじめた子がいたからいじめられた子がいたので、いじめられた
子がいたからいじめた子がいたので、いじめた子をどうするのかということをよく考えてみないと、一番
肝心かなめのところを見過ごすのではないかという気がしたものですから、いろいろな方法はあると思い
ますけれども、それをどう解消するか。小さいうちに火を消すなら小さいうちに消す方法は何かと。地域
全体で取り組んで、私に言わせるとある意味では当事者能力を発揮しないで、自分が指導できないから周
辺地域からPTAからすべてを巻き込んですべての方に責任転嫁をするという、悪い言い方ですが、すべ
ての方にやってもらおうといっても、それでは指導者的な立場に何もなっていないじゃないかという感じ
を受けるのです。もう少し、教育というのは私は心を育てるものだと思いますので、そこのところがやは
り中心になってくるのではないかと思うので、長く答弁いただいてありがとうございましたが、もう少し
御研究いただきたいと思います。
 前々教育長でしたか、おられましたときに、私はたまたま総務文教委員会におりました。私もいじめら
れたこともありましたし、ガキ大将でいじめたこともありますけれども、その当時は保健室が駆け込み寺
でした。上級生からいじめられると腹も痛くないのに駆け込み寺の保健室へ駆け込んで、教員ではありま
せん、養護教員さんですね、その養護教員さんから1時間休ませてもらってなんとか落ち着いて、養護教
員さんになだめてもらって教室に戻ったということが何度もありますけれども、また私のいじめによって
保健室に入った方もいます。いますが、そういうものを見ますと、その時代よりももっと精神的な悩みや
いろいろなものが広くいじめの世界に入ってきたということになると、当時の野本教育長のときに、日本
の社会もだんだんアメリカナイズされてきているのだと。したがって、教育カウンセラーというものを導
入したらいかがですかというお話を申し上げたら、導入をしていただいた経緯があります。そういうもの
は今その時代からどれくらい学校に教育カウンセラーが増員されたのか、データがあったらお聞かせいた
だきたいと思います。

◎義務教育課長
臨床心理士によりますスクールカウンセラーでございますが、現在100校の小学校と中学校にそれぞれ配置
をしております。そのほか県単独で学校カウンセラー、臨床心理士ではございませんけれども、それに準
ずる力を持ったかたがたをそれぞれ学校の求めに応じまして、いじめ、非行問題の解消、あるいは不登校
等への対応のために、年間で上・中・下越と県内すべて合わせて810回分の予算を取っておりますけれども、
要請に応じて配置しております。特に中学校には重点的に10回以上同じ学校に行くということが効果があ
りますので、重点校ということで設置して同じように配置をしているところでございます。また、そのほ
か、ハートフル相談員、あるいは子供と親の相談員、そういったようなことも今ほかにやっております。

◆石井修委員
私の小さいときは50人とか55人のクラスで授業をやっていて、今は40人学級、ややもすれば30人学級とい
う時代になりました。教員の総数が減っていないということであればそれはそれでまたベテランの、子供
たちを何十年も見てきていろいろなトラブルを経験した慣れた先生たちにクラスを持たせるよりも、私は
そういう意味で子供たちの心を育てるような側に回ってもらう教員としてやってもらった方がいいと前々
から思っていたのですが、そういう現職の教員の皆さんの使い分けというのはどのようになさっているの
か。教育次長の方が分かりますか。

◎教育次長
教員の配置に関してなのですが、なぜ保健室に子供たちが行くか、これは養護教諭の先生が評価をしない、
自分をありのまま見てくれるという点で、子供たちはやはりそこに行くのだろうと。また、図書室もそう
だと思っております。どうしても教員は評価をする立場にありますので、子供たちから見るとどういう話
をしても何か評価されるのではないかと思われるのだろうと思います。そういう意味で、教員というのは
カウンセリングマインドを持たなければならないのですが、その最後のところになかなか子供たちが受け
入れてくれない部分があるのではないか。特に中学校くらいになりますと、子供というのは対大人との関
係を非常に重視しますので、そういうことでなかなか中学校に上がると中1プロブレム、中1ギャップで
大変な問題が出てくるのだなと思っております。ただ、授業をしない教員というのはやはり教員としては
だめなのだろうと思っております。必ず授業を軽減して生徒指導のために授業時間数を少なくする教員も、
そういう形で加配も行っております。ただし、飽くまでも目の前の子供は授業の中で見なければならない
部分もあります。それがないと教員としての感覚を失ってしまうことがありますので、是非とも授業をし
ながら生徒指導の方を重点化していくということをやっております。いろいろな定数を使って、実は先ほ
どの義務教育課長の説明にはなかったのですが、養護教員も複数配置している学校も中学校の方にはござ
います。そういう形で、何らかの形で子供たちをいろいろな手だてで救っていくしかないのではないかと
考えて、いろいろな手だてを講じているところでございます。

◆石井修委員
是非豊かな心を持った子弟を作り上げていただきたいと思いますし、子供がたくましく生きていくという
気持ちを是非県内の子供たちに持っていただくような指導を是非お願いしたいと思います。
 それと、来年あたりから県の様々な施設を民間に運営してもらおうという指定管理者制度というものが
そろそろ自治体どこにでも出てきますが、通告もしないで代表監査委員にお聞きして大変申し訳ありませ
んが、分かる範囲内で結構ですけれども、実際に先ほど話があった鳥屋野潟のいろいろな施設、県の施設
やそういうものを役所あるいは役所のようなところで運営するよりも、指定管理者制度を利用して、県の
様々な施設を直轄ではなくて外部の皆さんに運営してもらうというのがこれからの時代だろうと思います。
そういう意味では、監査の立場で県内のいろいろな施設、いろいろな部局の施設を御覧になったと思いま
すが、そういうことについて提言をしていただいたのだろうと思っておりますけれども、二、三例があれ
ばお話をお聞きしたいと思います。

◎竹田監査委員
今のお話ですけれども、時代の要請と言いますか、そういう流れの中で官から民へということが現実にあ
りますし、それがまた行政を行ううえでも事業を遂行するうえでもいい方向へいくのではないかと感じて
おります。そういう意味で、現在いろいろな部局でそれを検討なさっていると聞いておりますので、その
状況を見ながら、監査としても御意見を申し上げていきたいと感じております。具体的なことについては、
少し今持ち合わせておりませんので、御勘弁いただきたいと思います。