平成17年普通会計決算審査特別委員会 10月26日


◆石井修委員
この入札制度とか入札問題というものは、マスコミがこういう入札問題を取り上げてからずっと終わりの
ない議論をやっておりまして、聞く側も答弁する側も承知していながら質問し、承知していながら答弁す
る部分もあれば、全く分からないで質問し、分からないで答弁することもあると思います。落札率と透明
性というのは関係ありません。
 それから、最近とみに競争性と言われてきていますが、競争すれば透明であるような感じも受けるよう
でありますが、そのようなことはありません。そのようなものはアメリカ政府から来ている年次改革要望
書というものにみんな書いてあります。いわゆるこういう公共事業を請け負う日本的な業界というものは
やめて、正に映画を作るようなシステムにしていくのがアメリカの願望でしょうから、行程表を作ったり、
専門家、ユニオンの職員を集めて、正に本を書いてカメラマン、監督、すべてのものを用意して物を造っ
ていこうと。総合建設業などというものはないのです、アメリカには。そういうものに近づけていこうと
いう発想の基で競争性を高めていくということで、日本の建設業者を何分の1にするのか分かりませんけ
れども、ほとんど辞めなさいということになれば、いわゆるスーパーゼネコンが1社あれば足りるような
国なのです、この国は。それを求めていく方向性なのか、冒頭に小山委員からありましたように、県庁調
達と言うけれども県内重視をするのか。透明性を高めれば県内の業者を入れないで県外の業者を入れれば
透明性が高まったかのように思うかもしれませんが、業者にも限りがありますし、いろいろなことには限
りがあるわけです。石川五右衛門の言葉どおりで、浜のまさごは尽きるとも、世に悪の種は尽きなしと。
法律やそういうものを破ろうという人間は始めから破ろうという魂胆ですから、どのような策を講じたと
してもだめなのです。いかにその比率を少なくするかということなのです。そういう意味で、ここ3年、
4年をかけても入札問題というものはずっとありますし、一つたりとも結論が出たことはありません。最
近はやりのプロポーザル方式というのはいいですが、あれは全く能力を見てやるわけですから。それが
100パーセントいいとは言いませんけれども、そういうものを思索しながらよりよい方向を選んでいくと
いうのは、もっと質問者側よりも答弁者側の方でもう少し勉強なさってやった方がいいのではないかと思
います。
 国の仕事で日本海沿岸東北自動車道という高速道路を造りました。実は私どもは地元ですから、早く高
速道路を通してほしいと。通してほしいという腹の裏には、地元もやはり生きていきたい、そういう大き
な仕事は地元も取りたいと思うのは人情です。しかし、道路工事をやると見たことも聞いたこともない千
葉県や神奈川県あたりの業者が来てやるのです。その運動をやったのは地元の人たちなのです。そして、
私は国のある官僚に言いました。道路を造って、造った暁には地元も少し潤うように仕事を流してくれと
言いましたら、それは業界のエゴイズムですよと言われました。業界のエゴイズムと言われましたから、
ちょっと待ってくださいと。ではこの道路を造ってくれと言うのはこの地域のエゴイズムではないですか
と。千葉県や埼玉県や神奈川県の皆さんにこの高速道路を造ってくれと言いましたかと。その人たちがこ
んな新潟県の北の方の道路を造ってくれなどと陳情するわけもないし願望もあるわけがないのです。この
地域の活性化のためにお願いしているという意味もあるからやったのだと。あなたが業界のエゴイズムと
言うのならば、この道路を造ってくれというのは地域のエゴイズムですよとこう申し上げたら、いやあと
言っていました、国の役人は。
 ですから、県内重視というのは、例えばそれをうたって新潟県の行政のトップがそう言ったというので
あれば、行政の皆さんもそれに従ってやっていただきたい。しかし、透明性は追求しなければならないと。
落札率とか透明性とか競争性というのはいろいろありますけれども、何が一番大事なことであって、県民
の幸せに何がつながるのかということを、1兆何千億円の予算全体を見ながら考えて執行していただきた
いと思います。代表監査委員はこの4月からで、まだ怖いと思っているかもしれませんが、大したことは
ありませんので、ひとつ気楽に答弁をしていただきたいと思います。

◎竹田監査委員
大変貴重な御意見ありがとうございました。そのように私たちもやっていきたいと思います。確かに委員
おっしゃるように、競争性だけを追求していきますと、いわゆる大手と言いますか、価格競争に打ちかつ
ところしか残れないということになりますので、そういう意味で言いますと、やはりそれなりの対応が必
要かと私どもも思っております。