平成16年6月定例会産業経済委員会 9月17日


◆石井修委員
知事がこれで引退されるのでお聞きします。この4年間の中で、県競馬を廃止したわけですね。その後始
末がどうなっているか、副部長、その当時の担当者でありますけれども、知事が英断を持ったのか何をし
たのか分かりませんが、県競馬を廃止したわけですが、あの一つの廃止した事業ですべて、全部完了して
いるのかどうか、お話をお聞きしたいと思います。

◎副部長(農林水産部)
県競馬が廃止になって、かれこれ3年になろうかという状況でございます。その間、私ども県競馬対策室
を経て、それぞれの競馬関係のサークルのかたがたといわゆる行政の救済措置ということで取り組んでま
いりました。これまで厩務員、騎手、それから装蹄師、獣医師、それからサークルではないのですが、馬
主協会、こういったところと救済について妥結をして、一定の救済金をお支払いしてきたと、それに合わ
せて、生活再建という観点で住宅問題、それから再就職の問題、こういったものも一体として取り組んで
きたわけでございます。
 現在のところ、結論から申し上げますともう1団体予定をしております、調教師会とは、これまで交渉
回数21回ほど交渉を続けてきたわけでございますが、依然として平行線という状況で、なかなか話合いが
つかないと、考え方というか、その主張の部分でかなりの開きがございまして、そういう意味でなかなか
妥協点が見いだせないという状況で、相当厳しい状況かなというふうに思っております。

◆石井修委員
廃止された時は、私も競馬組合議員として議会からそちらの方に行っておりましたけれども、最初の廃止
するという説明を知事が、十分な手当をして廃止しますと言っている。一連のあの議事録を見ればちゃん
と言っておりますけれども、10月になりますとどなたになるか分かりませんが、知事が替わるわけであり
まして、自分の任期中にやったことのけじめを、きちんと、けじめをつけていった方がよかろうと思いま
す。農林水産部長、特にその当時担当した副部長、もう日にちはいくばくもありませんけれども、きちん
と御整理なさったらいかがでしょうかという提言を、知事にする気はございますか。

◎副部長(農林水産部)
これまでも交渉の状況につきましては、それぞれ部長なり、それから知事なり、すべて報告しているとこ
ろでございます。先ほどの繰り返しになりますけれども、私どもの考えておりました行政の救済措置とい
うのは、飽くまでも税金を使って救済をするということですので、一定の基本的な考え方の基に行ってお
ります。
 正直、本県以外の所でも、廃止をしたりあるいは廃止をこれから考えているという所も出てきておりま
して、そういった所の状況なども見比べながら、調教師のかたがたはいろいろとやっていると思うのです
が、何分、私どもとは基本的な考え方にずれがございまして、なかなか埋まらないというのが今の現状で
ございまして、近々、実は今月末、もう一度話合いをする予定でございますが、難しいかなと。ちなみに
最近20回の交渉時から、これまではどなたも入ってこられなかったのですが、調教師会の方では弁護士の
方も同席しておりまして、その辺のところとの話合いもしているところですが、状況は厳しいというのが
実感でございます。

◆石井修委員
公営企業で、県競馬は公営でやったわけですが、今県が200を超える県の公金を補助金に出したり、第三
セクターに出したりしているのがあるわけですけれども、いろんなものを見てまいりましたが、あの競馬
だけはもうかったのです。
 私は、競馬組合議会で管理者に質問を申し上げて、一般の経理のやり方をしますと、途中で100億円を分
けたのです、県と新潟市と豊栄市と三条市で100億円を分けたわけです。その当時赤字が70億円くらいだっ
たわけです、だから辞めますと言うけれども、ずっと流れの中で、全体でトータルすれば30億円ももうけた
のです。こんなのは公営企業ではあり得ないことですよ、ほとんどもうからないものばかりやっているわけ
ですから。だけれども、それに対してどうも後始末が情けないような気がしてならないものですから、知事
がお辞めになるに当たって、是非きちんとけじめをつけていただきたいなという、当時の競馬組合議員とし
てのお願いであります。できれば部長から知事に、もう一度けじめをつけたらいかがでしょうかというふう
に議会で言われたと、あなたが言うのではなくて、議会から言われたというふうに言えば、あなたは被害を
被らないから、そのように是非言っていただきたいということを、まずお願い申し上げます。
 それから、農業問題等がいろいろと語られておりますけれども、昨日の産業労働部でも申し上げましたが
日本の政策はすべてアメリカにやられているとおりだと思って、読むたびにびっくりするのですけれども、
ただ、この農業問題だけは少し違うと、日本はかなりの抵抗をしているなと思います。WTOに訴えるとか
提訴するとかアメリカは一生懸命に言っています。2001年にブッシュ大統領と小泉首相の間で約束された年
次改革要望書、もう一つは、米国通商代表部の外国貿易障壁報告という二つの、何十ページかによる文書で
すけれども、これを見ると、例えば、電気、通信、医療、あるいは商法、司法制度など様々な分野にわたっ
て、日本の国はこうするべきだということが全部書いてあります。ちなみに申し上げれば、電気通信、情報
技術、今一生懸命に小泉首相が叫んでおります構造的規制緩和、規制改革、あるいは規制の廃止、撤廃、商
法、流通と通関、輸入政策、政府調達だとか知的財産保護、サービス障壁だとか、ありとあらゆることです。
読んでいきますと、農業部門だけはけんかしているのです。徹底的にけんかしています。その政策の下で今
国が進めておりますヨーロッパ並の規模の農業と。
 先ほど、長部委員からもお話がありましたが、なぜ担い手ができるかは簡単なのです。農業がもうかれば
我先に意欲を持って農業やりますよ。もうからないから担い手が出ないので、そこだけの話です。中小企業
とは言いませんけれども、中企業、小企業並の社長の給料くらいは取れるのだという農業にもっていけば、
別に農林水産部は努力をしなくても、意欲を持って農業をやりますから心配ないのです。
 ただ、私が心配しているのは、ヨーロッパ並の規模の農業にする加速度をどう上げるかということなので
す。私は前の定例会で申し上げましたが、農事法人という二つの対照的な話がありまして、300坪の田んぼで
四、五人でやっていますが、20町歩がやっとです、朝から晩まで泥だらけになって。ところが、もう片一方
では四、五人で45町歩から50町歩、そのほかにアスパラガスを作ったり、今度は畜産もやってみたいという
のです。四、五人でも3倍くらい、あるいは4倍くらいの仕事ができるのです。4家族でやっておりますけ
れども、4人でやっているのですが忙しいと奥さんも出てきますが、目の色が違います。採っているものが
その日から金になるわけですから。もう一方、山手の方で20町歩しかやっていない方はどうにもならないと
。冬場は豆乳を作ったり、豆腐を作ったり、新しい分野にも進んでいますが、せつなそうな顔をして20町歩
をやっている方と、悠々とした顔をして50町歩をやっている方とでは全然格差があります。
 日本の今の農業政策というヨーロッパ並の規模の農業をいち早くやっていただきたいと思うのですが、こ
のたびの新潟県で行われた知事会議、三位一体論、あのような説明を聞きますと、一番ほ場整備が遅れてい
るこの新潟県が、本当に農林水産省が目指している中規模というか、日本的に言えば大規模営農に転換して
いけるか。ほ場整備、集落排水事業等を見ていきますと、予算が削られるような方向へいったら、日本の農
林水産省が目指しているヨーロッパ並の農業なんておぼつかないという気がするのです。
 そういう意味で、農地の改革というものは農地部だけではなくて、農業政策としてきちんとした予算の獲
得、あるいは新潟県の県の予算も十分に配慮していって、農業大県と言われるけれども、農業大県ではない
です、米大県です。しかも、ほとんどわせ物を作らないで、全部コシヒカリ、遅いものです。それは価格が
高いからでしょう。高いものを皆作るのですから。農業意欲を燃やしそうな、利益が出ればいいわけですか
ら。そのためには、大規模営農を早目に展開していって、農事法人たちがしっかりそれを組んでいけば明る
い兆しが見えてくると思うのです。そういう意味では、土地改良事業というものをしっかり農林水産部は頭
の中に入れてやっていただきたいと思っております。
 元に戻りますが、ひどいことを言っているのです。これを読むとびっくりします。1例だけ御紹介申し上
げておきます。日本は今や米国産米による最大の海外市場である。私はミニマム・アクセス米などは、低開
発国と言っては失礼ですけれども、東南アジアの皆さんがいろいろと米を作っていますから、ああいう所か
ら入れてやっているのかと思ったら、アメリカの米を買えということです。何もアジアに貢献していないで
アメリカに貢献しているのです。
 世に言われる、評判がいいとは言われないと思うのですけれども、農業族議員という中央にいる国会議員
が、けっこうアメリカに抵抗して、この農業問題というのは防いでいると思うのです。最近はトップ会談で
す。ブッシュ対小泉というトップ会談です。向こうは大統領制ですがこちらは議員内閣制なのだけれども、
どうもうちの内閣総理大臣は大統領制を執っているような気になって、内閣府で決めれば何でもできるよう
な格好でやっているような気がしてならないのですけれども、農業問題については、農政議員連盟というか
農業関係の議員が一生懸命抵抗しているようです。
 それもまた裏付けのように、ここに書いてあるのです。びっくりするのです。これも一つ御紹介します。
日本の農家の有権者ときていますから。日本の農家の有権者は、輸入制限を明らかな目的として、人体や動
植物にかかわる衛生安全義務を支持してきた。日本は、食品安全基準に関する問題に常に慎重な態度を執っ
てきた。しかし、最近日本がこうした基準やその他の行政義務を導入して、農産物輸入を制限するケースが
増加した。新たな輸入政策の策定において科学的原則から逸脱する傾向が強くなってきたように思われる。
この最後の部分はかなり抵抗していると。そのすぐ後ろに書いてあるのです、BSE問題。牛海綿状何とか
というものです。こんなものは米国は簡単にクリアしているのだと。日本が輸入禁止を解かない科学的根拠
が一つもないと書いてあるのです。おかしな国だと思うのですが、だけれども、それは今日本が徹底して拒
否しているわけでしょう、少し譲らされそうになっていますけれども。私は農業分野の日本の政策は、この
国を守っていこうとする努力がものすごく見えると思います。それ以外はめちゃくちゃです。アメリカは我
が国を独立国だと認めていないような文章が随所に見られます。
 一つ特出すべきものですから、御紹介しますが、競争政策をもっと徹底してやれということです。正に独
占禁止法違反の防止、新潟市の土建業120社はみんな受けました。公正取引委員会の執行力の強化、公正取引
委員会の資源、資源というのは職員、新しい機関を作って専門職をばんばん増やして、徹底的に公正取引委
員会で調べろというものです。競争の促進、電気通信、エネルギー及びその他の規制緩和された産業への新
規参入に対する日本側の反競争的、排他的行為を行う既存の支配的企業、電力会社とかでしょう、支配的企
業に対して公正取引委員会が独占禁止法を執行できるような措置を実施し、競争原理及び分析が規制緩和の
過程に取り入れられることを確保するという、公正取引委員会の役割をもっと強めよと書いてあるのです。
内政干渉ではないかと思われるものも堂々と書いてある。昨年の10月24日に出ていますが、都合3年でかな
り順調に日本はアメリカの言うことを聞いていると書いてあります。今年は大統領選挙です。共和党でも民
主党でもどちらが大統領を取っても、日本に対する圧力は同じですと書いてあります。
 こういうものに対して、国はどう思っているかは分かりませんけれども、私どもは県レベルで自分として
も自治体であるこの県をそのような圧力から守っていって、日本の伝統文化に基づく人の暮らし方、物の流
通の仕方というものをもう一度見直すべきだと思います。私は今日褒めるわけではありませんが、日本の農
業に対して国会議員が非常に頑張っていると思いました。しかし、その分野以外はめちゃくちゃです。もっ
と言えば、医療器械の1台までどうこうしろと書いてあるのです。こんな物を見ますと、この国は本当に独
立国かなと、日本の国なのかと見まごうばかりです。
 部長は県庁にインターネットを入れた組ですから、そういうことはあなたが一番プロですから、よく聞い
て見ておいてください。昨日の産業労働部のように、12月定例会で感想を聞かせろとは言いませんから、是
非、そこの分野で向こうが何を言っているか、これを見ていれば日本の政府が農林水産部に何を言ってくる
か事前に分かりますから、そろそろ今年の要望書というのが、10月に入りますから出てくると思いますので
新たな要望は何なのか、今までアメリカから日本に要望を出して実現していないものは今度、最初は緩和だ
と言っているけれども、今は撤廃、廃止まできていますから、かなり流れがあると思うので、是非、部長、
これをひとつ読んでいただいて、どのような方向づけで我が新潟県は、防ぐところはどのように防いでいっ
たらいいか、私どもの浅学非才の知恵では分かりませんので、冴えた頭のところでひとついい施策を掲げて
いただきますようにお願い申し上げます。これは知っていますか。

◎農林水産部長
実は私も昨日、産業経済委員会でそのようなお話があったということで、きゅうきょインターネットから
私はインターネットの操作もできなくなりましたので、出していただいた物を見てまいりました。まだと
ても内容まではあれなのですが、確かに強化されたイニシアチブの下での規制緩和というテーマで話され
て、いろいろな問題が提起されているようでございます。
 今の委員のお話のように農業、取り分け食というものについては、単純な自由貿易という、自由競争と
いう名では解決されない特殊性があろうかと思います。そういった問題を踏まえながら、ここの問題につ
いても勉強させていただきたいと思います。