平成16年2月定例会産業経済委員会 3月10日


◆石井修委員
嵐委員の要望、質疑の中にありましたが、フランクフルトに行くというのは大変結構なことだなと思って
いるんですが、17年前にゾーリンゲンに行きまして、ヒゲソリから何から、頭の中にゾーリンゲンという
のがあったものですから、素晴らしいものだと思って、ナイフを買ってきたのです。ドイツ製だと思って
四、五年使っておりました。四、五年たってから改めて買ってきたナイフを自信を持って見ましたら、メ
イドインジャパンと書いてあったのですね。ということは、それだけ既に素晴らしいものが世界に出回っ
ているのです。ただ、PRとか、世界のブランド品でありながら、世界のブランド品だという位置づけが、
確実な位置づけができていないところに、せっかく世界に広まってもしぼんでしまうということがあるん
じゃないかと思うんです。
 それはやっぱり知恵の出し所だろうと思うんです。PRとは何ぞやということだろうと思うんです。例
えば、日本の相撲がフランスへ行って、あれだけの、ちょんまげつけて行って、そして横綱の土俵入りを
見て、露払いはともかくとして、太刀持ちが持っていったあの刀を持って行けば、あれはなんだろうとい
うことになる。その刀のルーツはどうですかということになれば、丹精込めて作った刀なんだと。ヨーロ
ッパの刀や世界にある刀とは違うんだよと、まるっきり、ストーリーがある品物なんだよという宣伝をな
ぜしないのかなと、協会の皆さんがですよ。あるいは、アメリカのこの間のアカデミー賞でもラストサム
ライですとか、たそがれ清兵衛ですとか、あれはみんな侍の話ですよね。侍の魂は刀でしょう。そういう
ときになぜ、ついでにと言っては悪いけれども、そういう業界が悪乗りしてやらないのか、乗ればいいの
に乗らないのかというのがやっぱり、そこに知恵の出し所が欠けてるんではないかなという気がするんで
す。例えば、今度、フランクフルトへ行くときに、今の時点ではラストサムライとか、たそがれ清兵衛が
有名かもしれませんが、伝統的なものは江戸相撲ということになるでしょうけれども、そういうものを一
つの小間の中で展示発表するときに、ショートストーリーのビデオを付けて、この品物は、基本になって
いるのは日本の刀作りの技術がここに全部入って、こういう品物が出てますよとか、洋食器屋が出てます
よとか、そういうふうなここの使い方っていう、今私が言ったことが最善だとは思いませんけれども、そ
ういう知恵の出し所というのを考えるべきなんではないかなと思うんです。
 日本の、新潟県のデパートへ行ったって、どこどこの焼き物だ、どこどこのクリスタルのガラスだとか
なんて、あんまり聞いたことがないのが、女房あたりがこれはブランド品だと言ってますけれども、あん
なものに負けないものは幾らでもできると思うんです。問題はコマーシャル。そして、乗っていくあれが
ないという。
 つい先だって、村上市の町屋の人形さま巡りの番組をBSNで1時間ぐらいやったんでしょうか、行政
が何もかかわってないんですよ。市も県もかかわってない。たかだかあそこの若い衆が始めたのがずっと
広まっていって、羽越線白新線の人形列車まで走っている、あれじゃあ村上市が、あるいは新潟県がどれ
だけあそこに補助金を出したかということですよ。一銭も出さなくてスタートしたわけですよ、あれ。そ
ういうふうなものが、一個人の行動性ですね、あれだけのものがはやる。
 そこはやっぱり日本の伝統、ふるさと心を起こさせる、そして地方の良さというものを売りに出してい
る、そのたまものじゃないですか。そういうものをもう少し、はやり風を入れるのも、新しい風を入れる
のも大事かもしれませんけれども、日本は日本の歴史があって、その歴史に基づいた正しい歴史と、そこ
に真実があれば売り方は幾らでもあるし、何か一つのきっかけで有名なものがあるとするならば、その一
つ一つの事象に歴史があり、他の国にない文化があるんだということを売り出していくことによって、例
えば日本刀がある、日本刀と同じ気持ちでナイフを作っているんですよというものを、そういう物語を作
ればいいんですよ。
 この間、別の部局で、宣伝PR方法は財団法人ニュー新潟振興機構に任せますと言う、そんなのに任せ
てできるのかと言っているのです。日本のトップのPR社に頼んだ方がよっぽど宣伝効果があってやれる
じゃないか。これは農林水産部じゃありませんけれども、沖縄行って食べて、あんな苦いゴーヤが、わー
っと宣伝したら、みんな猫もしゃくしもゴーヤ、ゴーヤになっちゃうんだもん。あんなものうまいもんじ
ゃないです、苦くて。だけれども、ゴーヤチャンプルーなんて言えば、これはもう沖縄県の最高の品物な
んて売ってるけれども、米食ったって、泡盛飲んだって、何料理食ったってうまくないですよ、豚の角煮
食ったって。これは新潟県に来て食ったら米から酒から、あれですよ、おしんこにいたるまで全然味が違
いますよ。これだけうまいもの、産物を持って、あるいはこれだけの伝統工芸品も持っていながら、なん
でこの県が全国一になれないのか、本当に不思議でならない。そこはやっぱり、ここの使い方だと思うん
です。部長は今度勇退されるからあれなんですが、そこらを少し、ちょっと気合かけていったらどうです
か。

◎産業労働部長
石井委員から、気合をかけられているんだというふうに今受け止めておりますが、確かに物語なり知恵の
出し方で、一世をふうびするようなことになるわけでして、新しい観光地、あるいは新しいイベント、ど
れ一つとっても成功している部分については、そこそこの地域特性プラス新しさみたいなところで成功し
ている例が多いと思います。そういう意味で、村上市の町屋の人形さま巡りなんていうのは典型的な例な
のかなという感じがしております。そういう素材は、県内、正に観光地としての資源、あるいは委員おっ
しゃっているような伝統工芸的な資産を一杯持っておりますので、それらを組み合わせて、いろんなアピ
ールの仕方があるんだと思いますので、今後、産業労働部挙げてNICOも含めて、その辺前向きに取り
組んでいきたいというふうに考えております。

◆石井修委員
是非、そういうふうなタイムリーにつかまえながら、日本の品物、あるいは国内の人たちもそうですが、
新潟県の品物というものを、常に頭から離れないように間断のないコマーシャルをしていかないとだめな
んではないかなということを申し上げました。
 部長、勇退されるんですが、厳しい質疑なのか、簡単な質疑なのか、私は分からないで質問するのです
が、今、県の予算は非常に厳しいということですけれども、これは全庁的な問題ですから、部長は庁議メ
ンバーでしかも重要な産業労働部長、ややもすれば県知事はある程度のシナリオで動けますけれども、部
長はじめ皆さんは、シナリオのないこの委員会に出て来て、丁々はっしと真剣勝負をやっているわけです
ね。しかも部長は、重要な庁議メンバーの一人ですから、庁議でこういう話があったかどうかというのを
お聞きしたいのです。国が八十数兆円の予算を組んで、地方自治体は市町村合併すれば優遇債が使える、
しかし、47都道府県は合併してませんから、優遇債なんて使えないわけです。国がある程度あって、末端
の自治体がある程度あって、県が金がないと、素人目に見ればそうだと。したがって、国からもっと金を
使っていいよと言われても、県が受け入れる体勢がないから、したがって末端の市町村が事業を進めて欲
しいといっても進められないという話を聞きます。そのときに、全庁単位で市町村合併を進めるには、例
えば、総合政策部に市町村合併促進債なるものがきてますよ、そういうものをもっと増やしていただかな
ければ、あるいは、多用途に使える金を増やしてもらわなければ、真ん中にいる中二階にいる県は、末端
の自治体にどう話をしてみようもないじゃないですか、ぐらいの話を、本来的に新潟県として総務省なり、
そういうところへ行って丁々はっしとやりあって、そういうのを例えば一つ理由を見つけて、もっと県に
地方交付税をください、あるいは特別にくださいとかという議論をしたらどうだという話は、庁議には出
なかったのですか。

◎産業労働部長
残念ながら出ておりません。